塗装できない「ノンアスベスト屋根材」の種類とメンテナンス方法 2022年8月27日更新 自宅屋根の劣化がひどく見た目も悪いし雨漏りの危険性もある。そろそろ塗装したほうが良いと思うけど、塗装ができない屋根材があると聞いて自宅の屋根は大丈夫なのか心配だ。 このように悩んでいませんか? 1990年代後半から2004年頃に建てられた住宅の屋根には塗装ができない「ノンアスベスト屋根材」が使用されている確率がとても高いと言われています。ご自宅の屋根が塗装によるメンテナンス可能か心配ですよね。 そこで今回は塗装ができないノンアスベスト屋根材についてお話しします。また、ノンアスベスト屋根材を塗装せずメンテナンスできる方法もお話ししますので、どうぞ最後までお読みください。 目次1 塗装できない屋根材とは2 塗装できないノンアスベストスレート屋根の種類2.1 ノンアスベストスレート屋根:コロニアルNEO2.2 ノンアスベストスレート屋根:パミール2.3 ノンアスベストスレート屋根:グリシェイドNEO2.4 ノンアスベストスレート瓦屋根:セキスイかわらU2.5 塗装できないノンアスベスト屋根材の見分け方2.5.1 ◆ ひどく色あせしている◆2.5.2 ◆ 表層部にひび割れや欠けが多数 ◆3 ◆ 屋根材先端から材料の剥離(層状剥離)◆4 5 塗装できないノンアスベスト屋根材の点検のおすすめ6 塗装できないノンアスベスト屋根材のメンテナンス方法は?6.1 ①屋根カバー工法6.2 ②屋根の葺き替え7 塗装できないノンアスベスト屋根材をメンテナンスで美しくしましょう! 塗装できない屋根材とは 塗装できない屋根材とは1996年~2008年の間に製造された「ノンアスベスト屋根材」を言います。2004年にアスベスト入り建材が使用禁止となり各、建材メーカーが「ノンアスベスト」屋根材を開発していましたが、試行錯誤を続けながらの製品作りであったため耐久性の問題や強度の問題を残しながら商品を流通させていたのです。 屋根材の耐久性や強度アップには「アスベスト」が必要でしたが建材メーカーはアスベストに変わる材料を特定できず、様々な材料で強度アップを図り「ノンアスベスト屋根材」として多くの住宅の屋根に提供しました。 その結果、ノンアスベスト屋根材は10年~20年程度の耐久性しかなく、比較的早い段階で老朽化による屋根材の割れ、表層部の剥がれが屋根全体に広がる事態となってしまったのです。 ノンアスベスト屋根材は表層部の劣化が著しく、塗装をしても塗料ごと表層が剥離してしまうため塗装ができませんので、塗装以外でのメンテナンスが必要となります。 【塗装可否の目安】 屋根材の種類 おおよその製造時期 耐久性 塗装の可否 アスベスト含有 コロニアル 2000年前後 30~40年 塗装可能 ノンアスベスト 「代表的な商材」 ニチハ・パミール 旧クボタ・コロニアルNEOなど 2000年~2008年頃 10年~20年 塗装不可 改良ノンアスベスト コロニアルクワッド 2008年以降 30年~ 塗装可能 ※コロニアルNEO、クワッドは建材メーカー:ケイミュー商品 屋根塗装をご検討の前に、自宅屋根の製造時期やメーカー商品名などを事前に把握しておくことをおススメします。 不明の際は当社へお問合せください。 木村建装お問い合わせ窓口 塗装できないノンアスベストスレート屋根の種類 1990年後半~2004年頃まで施工された屋根材の多くが「ノンアスベストスレート屋根」でした。2004年のアスベスト使用禁止に対応するため、多くの建材メーカーはノンアスベスト屋根材の開発に追われていました。 製品として完成度が低いまま市場に出さないとならなかった事情があるとは言え、ノンアスベスト屋根材は問題のある屋根材として現在、広く認識されています。 ノンアスベストスレート屋根:コロニアルNEO 製品名:コロニアルNEO メーカー:クボタ(現ケイミュー) 製造年:2001年~現在製造中止 ノンアスベスト屋根材、コロニアルNEOはクボタ(ケイミュー)製品で、施工後10年を経過すると屋根材全体的に不規則なひび割れが生じます。また、耐久性調査のために屋根上を数歩進んだだけで割れます。コロニアルNEOは製造時期により症状がなく塗装できる場合がありますので、点検も含め専門業者に相談してもいいでしょう。 ノンアスベストスレート屋根:パミール 製品名:パミール メーカー:ニチハ 製造年:1996年~2008年 パミールは施工後、約7年前後で剥離が始まり10年ほどで屋根材がボロボロになります。 パミールはノンアスベスト屋根材の代表的な製品で、現在でも多くの住宅の屋根材として残っています。パミールの劣化症状は層状剥離で、ケーキのミルフィーユのようにパリパリと剥がれてくるのが特徴と言えます。塗料ごと屋根材が剥がれてしまうため塗装は不可です。 ノンアスベストスレート屋根:グリシェイドNEO 製品名:グリシェイドNEO メーカー:クボタ(現ケイミュー) 製造年:2001年~現在製造中止 グリシェイドNEOは10年~15年ほどで割れや欠損などが起こり、先に紹介したコロニアルNEOやパミールより症状は顕著に現れます。塗装しても強度アップしませんので、無駄な費用はかけず他のメンテナンス方法をおススメします。 ノンアスベストスレート瓦屋根:セキスイかわらU 製品名:セキスイかわらU メーカー:セキスイルーフテック(現:積水屋根システム) 製造年:1990年~2007年 セキスイかわらUは17年に渡り販売されてきた屋根材で、セキスイのブランド力もあり全国で約50万世帯の住宅屋根材として使用されてきました。屋根材の強度を上げるアスベストに代わる材料が特定できず脆い状態で販売されてきたセキスイかわらUは現在でも多くのユーザーの頭を悩ませています。劣化症状は表層部の剥がれが特徴です。 塗装できないノンアスベスト屋根材の見分け方 ◆ ひどく色あせしている◆ ◆ 表層部にひび割れや欠けが多数 ◆ ◆ 屋根材先端から材料の剥離(層状剥離)◆ 1990年後半から2004年頃に建築された住宅で、上記症状が屋根全体に見られた場合、ノンアスベスト屋根材である可能性が高くなります。 ※状態確認のため屋根に上るのは割れを起こす可能性がありますので、おすすめしません。 塗装できないノンアスベスト屋根材の点検のおすすめ 自宅屋根が塗装できないノンアスベスト屋根材かどうか、とても気になるでしょう。しかし、はしご等を使用してご自分で点検するのは大変危険ですのでおすすめできません。また、屋根に上ることで屋根材が割れ、状況を悪化させる恐れもあります。 屋根の劣化が気になる場合、目視による点検が確実ですが、その際は屋根上を歩くことなく詳細な箇所まで調査可能な「ドローンによる点検」をおススメします。 弊社では屋根を安全・確実に点検実施するためドローンによる点検を実施していますので、自宅屋根の状況がご心配な場合はご相談ください。 木村建装お問い合わせ窓口 塗装できないノンアスベスト屋根材のメンテナンス方法は? 塗装できないノンアスベスト屋根材は「塗装」以外の方法でメンテナンスするしかありません。 ①屋根カバー工法 屋根カバー工法は現在の屋根をほぼ、そのまま残しその上に新しい屋根を載せて覆う工事を言います。屋根工事と比較すると費用を抑えられるため大変人気の工事です。屋根材料はガルバリウム鋼板を使用しますので、耐久性も高く塗り替えの必要もないため安心です。 ※屋根形状により施工不可のケースがありますのでご相談ください ②屋根の葺き替え 屋根葺き替え工事は既存屋根を剥がし、新しい屋根に葺き替える工事です。屋根葺き替え工事は屋根リフォーム工事の中で、一番メリットがあり、安心できる工事と言えます。カバー工法と比較すると費用は高くなりますが、今後のメンテナンスや雨漏りなどの心配を考えると、屋根葺き替え工事をおススメしたいですね。 塗装できないノンアスベスト屋根材をメンテナンスで美しくしましょう! 屋根は風雨や紫外線、飛来物の衝突などで年々劣化速度が増していきます。塗装できないノンアスベスト屋根材は耐久性が低く、劣化も激しいことから雨漏りも起こしやすいため、自宅屋根がノンアスベスト屋根材であれば至急のメンテナンスが必要となるでしょう。 劣化が著しい屋根は雨漏りの心配もありますが、外観上の美観が大きく崩れますので、屋根を見るだけで憂鬱になることもありますよね。 ご自宅が塗装できないノンアスベスト屋根材であれば点検の上メンテナンスを実施し、美しい屋根に変身させましょう。 塗装できないノンアスベスト屋根材のメンテナンスについてはぜひ弊社へご相談ください! 木村建装お問い合わせ窓口 千葉県袖ヶ浦市の外壁塗装・屋根リフォーム専門店 https://kimura-kensou.com/ 住所:千葉県袖ケ浦市袖ケ浦駅前1-27-9 スタジオハイヴ2号室 お問い合わせ窓口:0120-506-046 (9:00~18:00 土日祝も営業中) 対応エリア:千葉県袖ケ浦市、他 ★ 地元のお客様の施工実績多数掲載! 施工実績 https://kimura-kensou.com/case/ お客様の声 https://kimura-kensou.com/voice/ ★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな? ➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください! 無理な営業等は一切行っておりません! 外壁屋根無料診断 https://kimura-kensou.com/inspection/ ★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの? どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの? ➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください! お問い合わせ https://kimura-kensou.com/contact/