台風対策と火災保険を利用し自宅を自然災害から守りましょう
2022年9月4日更新
台風のシーズンになると自宅の屋根や外壁などが壊れないか心配になる。台風対策をしたほうが良いと思うけど、何をどうすればいいのかわからない。台風の影響で壊れた建物の修理費用も大変そう・・・。
このように悩んでいませんか?
台風による災害は建物に大きなダメージを与えるため、風災や雨対策を事前にしておくことが大切です。しかし、台風対策をしても、被害を避けられないケースもあるため建物の修理費用の用意も頭に入れておかなければなりません。台風の影響による建物修理費用を必要最小限に抑えるため「火災保険」に入っておくのも台風対策のひとつだと言えます。
そこで今回の記事では建物の台風対策についてお話しします。また、建物の修理費用の自己負担を最小限に抑えるために必要な火災保険についても解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
目次
台風による災害と対策
台風は年平均11.5個が日本に上陸し、風災の影響は自宅に大きな被害をもたらします。
築年数が経過した建物は風で屋根材を飛ばされたり、外壁に物が衝突することでひび割れや欠損を引き起こし雨漏りの原因にもなるため、台風前にはしっかりとした対策が必要なのです。
建物で台風の影響を受けやすいのが「屋根」や「外壁」、雨樋や雨戸など建物外部にある部分です。しかし、建物外部の屋根・外壁等は経年劣化が激しく耐久性の低下、防水性能の低下は避けられないのが現状と言えます。
日常的に自宅建物の状況を確認しておき、必要に応じて修理しておけば台風などに罹災しても安心できるのです。
台風による災害【屋根】
建物の屋根は台風による影響が大きく、屋根材が飛ばされたり飛来物の衝突で屋根材が割れるケースや屋根材の破損状態により、雨漏りを引き起こすことも考えられます。
スレート、コロニアル材の屋根は経年劣化によりひび割れや欠損が発生し、台風以外の強風でも剥がれる恐れがあるため不具合箇所があれば、早急に補修しておくことが重要です。
【台風対策】
- ■ 屋根や外壁専門業者へ定期的に点検依頼し、日常的に屋根の状態を確認しておく
- ■ 屋根の劣化が激しければ屋根葺き替えや塗装を検討する
屋根は災害から家を守るために一番重要な場所であることを認識しておきましょう。
台風による災害【外壁】
台風の風災により飛来物が外壁に衝突することで、外壁に亀裂や割れを発生させます。
経年経過した外壁材は耐久性も落ちているため割れやすく、また、亀裂などから雨漏りすることも考えられます。
【台風対策】
- ■ 外壁周りに植木鉢など重量物をあまり置かない
- ■ 台風接近時は建物外周を片づける
外壁のメンテナンスはご家族でもできることがありますので、不具合に気づいたら手入れしておけば安心です。
台風による災害【雨樋・雨戸】
雨樋は台風により留め具が外れ飛ばされることも考えられます。雨戸は窓ガラスを台風から守る役割を持っていますので雨戸が無い場合、台風による飛来物で窓ガラスを直撃する恐れもあり大変危険です。
【台風対策】
- ■ 建物の窓付近に物を配置しない
- ■ 雨戸が無い場合「後付け雨戸」の取付も検討する
- ■ 雨樋の割れや留め具の外れのチェックと修理
雨戸や雨樋に修理が必要であれば信頼のおける屋根・外壁専門業者へ依頼し台風に臨みましょう。
台風被害には火災保険を使えば安心
台風は建物に甚大な被害を与えることがあり、補修箇所も広範囲に渡るため補修費用が大きくなることも考えられます。しかし、火災保険を使えば補修費用は最小限で済みますので安心です。
火災保険は様々な災害に対応する種類に分かれており、補償してくれる内容も異なります。
ご自宅をどのような災害から守るべきなのかを考えた上で火災保険への加入を選択していきましょう。
台風対策していても自然災害による被害は避けられないこともあります。重要なのは罹災後の修理費用をできるだけ抑えることなのです。そのために建物修理や家計の負担を軽くするために災害保険や火災保険に入っておくことはとても重要な台風対策と言えるでしょう。
台風被害で使える火災保険の種類
もし台風被害に遭ってしまったら、建物の修理費用などで家計を圧迫してしまうことが考えられます。万一の場合に備え台風対策として「火災保険」に入っておくことは家や家族を守るため最も必要なことのひとつです。
火災保険は「火事」による被害をカバーしてくれるだけではなく、台風災害においても使用できることも覚えておきましょう。
【火災保険の種類】※住宅対象
火災保険種類 |
種類別対応物件 |
保険概要 |
住宅火災保険 |
住宅 |
一般的な火災保険。 火災による損害の他に落雷や暴発、風、ひょう、雪害などによる損害を補償します。 |
住宅総合保険 |
住宅 |
住宅火災保険補償に加え、飛来物の落下による被害、衝突、水漏れ、水害を補償します。 |
オールリスクタイプ |
住宅 |
住宅総合保険の補償内容に加え、水回りトラブル等など物品に対する補償が多い。 |
特約火災保険 |
住宅 |
住宅金融支援融資による住宅購入の際に加入する保険で、新規加入はできない。 |
【台風による被害での火災保険補償対象】
<水災補償>
- ● 台風
- ● 暴風雨・豪雨等による洪水
- ● 土砂災害
<風災補償>
- ● 台風
- ● 竜巻
- ● 突風
- ● 暴風被害
<落雷補償>
- ● 落雷による損害
自宅がどの種類の火災保険に加入しているのか確認し、台風被害などの補償も含まれているか調べておきましょう。
火災保険が適用されないケースもあるので注意しよう
火災保険は屋根、外壁の補修全てに使えるわけではなく、保険が適用されないケースもありますので注意が必要です。
【火災保険が適用されないケース】
- ■ 火災保険に台風による補償内容(特約等)が含まれていない
- ■ 経年劣化による損害
- ■ 地震による損害(地震保険が対象)
- ■ 初期不良・施工ミスによる損害
- ■ 罹災から3年以上経過
- ■ 免責金額に満たない損害額(免責金額は保険会社により異なります)
自宅建物が台風等による被害を受ける前に、適用内容を確認しておくことが大切です。
台風被害による支払われる火災保険金額はいくら?
損害保険金額(火災保険支払い金額)は損害額から免責金額を引いた残りの金額です。
※免責金額は各保険会社により異なります。
<受け取れる火災保険金額の例>
30万円の被害:免責金額3万円の場合、30万円-3万円=27万円
※被害額が免責金額以下の場合、保険金を受け取ることはできません。
保険金額や台風による損害に対し、損害保険会社より派遣された鑑定人による調査後、保険金受給の可否や受給金額が決定されますので、詳しくは加入している損害保険会社にお問合せ下さい。
台風シーズン前の対策と火災保険の準備で自宅を守ろう
夏から秋にかけ、本格的な台風シーズンになります。台風や災害はいつ、どのように起こるかある程度の予測はできても、自宅建物被害については実際に罹災しないとわからないものです。自分の家は自分で守るしかありません。備えがなければ台風等の災害による被害を受け、経済的・肉体的・精神的に大きなダメージが残ることも考えられます。
日常的にご自宅の建物状況を把握し、必要があれば補修しておくことや建物周りを整理するなどの対策が必要なのです。
また、万が一に備え、建物や家族を台風災害から守るため「火災保険」への加入もしておくことも大切です。
台風対策を事前に行うことで安心して自宅で過ごせますのでしっかりと準備しましょう。
※台風による火災保険の詳細については弊社へお尋ねください。
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