天井や壁紙からシミができた…原因は雨漏り?対処法やシミを消す方法をご紹介
2024年9月30日更新
「天井や壁紙からシミができている!」なんて経験はありませんか?
「まあ大丈夫だろう」と放置している方…よく聞いてください。
シミができる原因は複数ありますが、シミを放置してしまうと大きな問題に繋がるかもしれません。
そこで今回は、シミができる原因と、出来てまった時の対処法について紹介していきます!
目次
天井や壁にシミができる原因は?
シミができた場合、雨漏りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし一言で「シミ」といっても、シミができる原因はいくつかあります。そのため、シミができる代表的な原因について解説します。
原因①雨漏り
シミができる原因の第1位は「雨漏り」で、雨漏りが原因とされる割合は全体の60~70%程とも言われています。
そのため我々リフォーム業者も、まず雨漏りを疑います。
雨漏りが起きる原因としては、屋根や外壁の劣化などが考えられます。
原因②結露
冬の寒い日に、窓に水滴がついていることはありませんか?それが「結露」です。
屋内と屋外の温度差によって結露が発生するのですが、実は窓の周辺のみでなく、天井や屋根裏にも結露は生じます。
特に屋根裏に断熱材が入っていなかったり、喚起が不十分だと結露が発生しやすくなっています。
そしてその水分がカビとなり、天井にシミができる原因となります。
原因③動物の糞尿
天井から何かの足音が聞こえたり、悪臭がすることはありませんか?
「動物の糞や尿」が天井のシミを作っている原因かもしれません。
この場合の問題は、足音や悪臭のみでなくノミやダニの繁殖などといった健康被害に発展する可能性があるため、早急に対策しましょう。
以上、シミの原因について解説して参りましたが、ここからはシミの原因第1位の「雨漏り」に絞って解説していきます!
雨漏りの発生箇所はどこ?
雨漏りはどこから起きているのでしょうか?雨漏りが発生する原因となることの多い箇所について解説していきます。
①屋根からの雨漏り
屋根は日々雨風や紫外線に晒され、ダメージを受け続けています。
ダメージを受けることによって、以下のことが起きます。
- ・屋根材のひび割れ・破損
- ・塗膜の剥がれ
- ・漆喰の崩れ
- ・瓦のズレ
そして、壊れた箇所から雨水が侵入し、雨漏りが発生します。
②外壁からの雨漏り
外壁も、雨風や紫外線を受けて日々劣化しています。
経年劣化により外壁にひび割れができていたり、シーリングのひび割れや縮みを放置していると、隙間から雨水が侵入し、雨漏りに繋がる可能性があります。
③窓やサッシ周りからの雨漏り
サッシやサッシ枠に破損は見られませんか?
ひび割れやパッキンが劣化していると、隙間から雨水が侵入して雨漏りに繋がる可能性があります。
④ベランダからの雨漏り
ベランダには通常、防水層が設置されていますが、防水層が劣化していたり、防水層をコーティングしている塗膜が剥がれていると、雨漏りに繋がるおそれがあります。
また、ベランダの排水溝にゴミや枯れ葉が詰まって排水不良の状態だと雨水が流れず、床の小さなひび割れから雨水が侵入する恐れがあります。
ベランダの腰壁のひび割れや笠木の劣化が雨漏りに繋がる可能性もあります。
雨漏りを放置することで起きる恐ろしいトラブル
雨漏りを放置するとどうなるのでしょうか?
ここからは、雨漏りを放置することで起きるかもしれないトラブルについて解説していきます!
トラブル①建材が腐食する
雨漏りが発生しているということは、雨水が建物の内部に侵入しているということです。
雨水が侵入すると、カビやコケが発生します。
カビやコケが付着した木材は腐食し、腐食が進行すると木材がボロボロになります。
それにより、家の強度が落ち、耐震性能が低下します。
このような状態では、地震が発生した際には倒壊のリスクが高まります。
トラブル②シロアリのリスクが高まる
シロアリの好物は湿った木です。
そのため、雨漏りで湿った屋根裏などはシロアリにとって最高の住み家となります。
屋根裏以外にも床下や柱など、家の至る所にシロアリが発生し、建材を食べていきます。
シロアリ被害は家の強度を低下させるため、シロアリ被害を発見したら早急な対処が必要です。
トラブル③修繕費用が高額になる
雨漏りを放置して家の構造に関わる部分が腐食し劣化してしまうと、場合によっては部材ごと交換する必要があり、高額な修繕費用は必要になります。
家のメンテナンスは、特に家の構造に関わる部分になるほど高額になるため、劣化が進む前に対処が必要です。
雨漏りの発生箇所別!対処法をご紹介
それでは、雨漏りの発生箇所別の対処法について解説していきます!
①屋根が原因の場合
◆ひび割れ・破損箇所の修繕
屋根にひび割れや破損が起きている場合、そこから雨水が侵入します。
そのため、シーリング材で隙間を埋めたり、破損している箇所を修繕することで、雨水の侵入を防ぎます。
◆屋根の塗装工事
屋根材が劣化して塗膜が落ち、色褪せしている場合には、本来あった防水機能が低下している状態です。
そのため、防水機能のある塗料で塗装することにより、雨水の侵入を防ぎます。
また、耐候性や耐久性のある塗料を使用することで、屋根自体の耐久性も向上します。
◆カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根の上に防水シートと、新しい屋根を被せる工事のことです。
通常、スレート屋根の上にガルバリウム鋼板などの軽い金属屋根を被せる事が多いです。
こうすることで、防水機能を復活させることができます。
また、既存の屋根材をはがして処分する手間とコストを抑えられるというメリットがあります。
◆葺き替え
屋根材の劣化が激しく、部分的な修繕で間に合わない場合には、「葺き替え」工事を行います。
葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して、新しい屋根にすることです。
葺き替えの場合、表面の屋根材のみでなく、屋根の下にある下地や防水シートも一新するため、見た目のみでなく機能面でも安心です。
②外壁が原因の場合
◆シーリング材の補修
外壁自体に問題がなく、シーリングに劣化が見られる場合には、シーリングの補修を行います。
シーリングの防水機能を復活させることで、雨水の侵入を防ぐことができます。
◆外壁の塗装
屋根と同様、外壁の塗膜が色褪せている場合には、塗膜が剥がれて防水機能が失われている状態です。
そのため、塗装することにより防水機能を復活させて雨水の侵入を防ぎます。
◆外壁材(サイディング)の交換・カバー工法
外壁の劣化があまりに進んでいて、塗装で対処できない場合には、既存の外壁材を剥がして新しいものに交換したり、既存の壁材の上にサイディングを貼り付けます。
外壁が新しくなるため、強度も増して耐久年数も長くなります。
③窓やサッシ周りが原因の場合
◆雑巾や新聞紙で雨水を吸い取り、防水テープを貼る
応急処置ではありますが、サッシ周りが濡れているのを見つけた場合には、雑巾やタオルで雨水を吸い取り、広がらないようにしましょう。吸水シートやペットシートもおすすめです。
また、防水テープを貼ることで一時的ですが雨水の侵入を抑えられます。
◆シーリングで補修する
サッシ周りのシーリングが劣化している場合、隙間から雨水が侵入してきます。
また、サッシの継ぎ目に隙間ができている場合も、雨水が侵入する原因になります。
この場合はシーリングを充填したり、既存のシーリングを撤去して打ち替えることをおすすめします。
◆パッキンの交換
パッキンの劣化により雨漏りが侵入することもあります。
パッキンに亀裂が入っていたり、四隅が浮いていたり、硬化していたら交換のタイミングです。
④ベランダが原因の場合
◆ビニールシートとバケツを設置する
応急処置ではありますが、床に亀裂があり、原因と思われる箇所がある場合には、ビニールシートを敷いてバケツで雨水を受けるようにしましょう。
また、どこから雨漏りが起きているのか不明な場合には、ベランダ全体にシートをかけて覆いましょう。
◆排水溝の詰まりを見直す
排水溝にゴミが溜まっている場合は、ゴミを取り除きましょう。
それで水が流れれば問題ないのですが、解決しない場合には業者へ相談することをご検討ください。
◆腰壁や笠木の補修・塗り替え
腰壁や笠木にひび割れが入っている場合には、シーリングで補修しましょう。
劣化の範囲が広い場合には、交換することも有効です。
また、防水性のある塗料で塗装することで、耐久性が増します。
◆ベランダの防水工事
破損箇所が部分的で、補修できるようであれば部分的な補修で解決できます。
しかしベランダ床が全体的に劣化しているという状況であれば、既存の防水層を撤去して新設する必要があります。
防水層は、表面をトップコートで保護できていると劣化を防ぐことができるのですが、トップコートも日々劣化し、塗膜が落ちていきます。
そのため、劣化を防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。
天井や壁のシミを消す方法
雨漏りの原因はわかったものの、天井や壁にシミが残ったままでは困りますよね。
そのため、シミを消す方法を3つ紹介していきます。
①漂白剤を使ってシミを消す
まずはご自身で対応される方法をご紹介します。
<手順>
- ①市販の漂白剤を10%~50%程に薄めます
- ②漂白剤を薄めたら、シミを消したい箇所にスプレー等で吹きかけます
- ③しばらく放置したら、水拭きをします
- ④乾いた布で汚れをふき取ります
- ⑤1日程乾燥させます
<注意点>
- ・漂白剤を薄めずに吹きかけた場合、吹きかけた部分が目立ってしまいます
- ・部屋の喚起を行い、マスクやビニール手袋を使用してください
- ・天井が壁に柄やデザインがある場合にはご自身では対応せずに業者へ依頼しましょう
②塗装してシミを消す
天井や壁の上から塗装してシミを消す方法もあります。
塗装後にシミが浮き出ないように、下地にシミ止めシーラーを使用することをおすすめします。
シミ止めシーラーや塗料はホームセンターなどで購入できます。
<手順>
- ①マスキングテープで塗装箇所を囲む
- ②下地にシミ止めシーラーを塗る
- ③塗料は2~3回塗布する
<注意点>
- ・塗装の際には、十分に部屋を喚起しましょう
- ・塗料やシミ止めシーラーの乾燥時間は、説明書を確認して必ず守りましょう
- ・塗装の際、厚塗りするとひび割れに繋がるため、ムラなく均一になるように塗布してください
③クロスを張り替えてシミを消す
天井がクロス張りの場合には、クロスの張り替えで対処することができます。
シミがついた古いクロスを撤去して新しいものに張り替えるため、もちろんキレイになります。
しかし、クロスの張り替えは難しいため、基本的には業者に依頼することをおすすめします。
天井や壁にシミを発見した際は、木村建装へご相談ください
天井や壁にシミができる原因や、対処法について紹介していきましたが、如何でしたか?
ご自身でできる対応処置やシミを消す方法もご紹介して参りましたが、あくまでも応急処理であるため、根本的な解決のためにも一度業者へ相談されることをおすすめします。
実は雨漏りの調査や修理はとても難しく、深い知見が求められます。
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