セメント瓦が割れたときの補修方法は?屋根の割れを放置するリスクと対処方法を解説!
2024年10月9日更新
セメント瓦とは、セメントと砂を混ぜ合わせたものを成型して塗装したものです。
耐久年数も長く形状や色も豊富で、しかもコストパフォーマンスにも優れているため、1970年~1980年代に流行した屋根材です。
しかし、外部からの衝撃に弱いというデメリットもあります。
また、セメント瓦は水分を吸収してしまうという特徴のある「セメント」が主原料となっており、瓦自体に防水機能が備わっていません。
そのため、瓦と言えば塗装が不要というイメージのある方も多いかと思いますが、セメント瓦は塗装メンテナンスが必須の瓦です。
この記事をご覧の方は、「家のセメント瓦が割れて困っている…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、セメント瓦が割れる原因や対処法について解説していきます!
セメント瓦が割れる原因は?
セメント瓦の耐久年数は約30年~40年といわれていて、比較的耐久年数が長い屋根です。
そんなセメント瓦ですが、割れを放置してしまうと耐用年数も低下してしまいます。
では、セメント瓦が割れる原因にはどういうものがあるのか、解説していきます。
原因①経年劣化
セメント瓦に限ったことではありませんが、屋根材が割れる原因で最も多いのが経年劣化です。
屋根は日々、雨風や紫外線に晒されています。
特にセメント瓦は、瓦自体に防水機能が備わっておらず、塗装で防水機能をカバーしています。
しかし、経年劣化により塗膜が剥がれることで防水機能を失い、瓦が割れていまうということに繋がります。
原因②飛来物や落下物が当たって割れる
経年劣化の次に多いのが、飛来物や落下物による衝撃での割れです。
台風など、風の強い日に飛来物が当たって割れたという話しはよく聞きます。
また、屋根に設置したアンテナが倒れて瓦を割ってしまうというケースもあります。
セメント瓦は耐久性は高いものの、衝撃に弱いというデメリットもあります。
原因③人が原因による割れ
台風が発生した後日、心配になって屋根に登った時に割ってしまった…というお話しも聞きます。
屋根に関する知識がない人が屋根に登ると、屋根が劣化している箇所を踏んで割ってしまうことがあります。
何より屋根は高所のため、危険なので登らないようにしましょう。
また昨今、ソーラーパネルを設置している御宅も多いですが、ソーラーパネルの設置によって割れることもあります。
原因④塩害
海岸付近の家では、海からの潮水がかかり腐食する「塩害」の被害を受ける可能性があります。
千葉でも特に海沿いの地域の方は、「短期間で車などの金属製品が錆びてしまった」という経験がありませんか?それは塩害によるものかもしれません。
実は外壁や屋根も塩害により日々劣化しています。
屋根が受ける塩害の特徴としては、瓦と瓦が重なる部分がボロボロと剥がれます。
セメント瓦が割れた時の対処法
セメント瓦が割れてしまった時はどうすれば良いのでしょうか。
ここからは、セメント瓦が割れた時の対処法について解説していきます!
対処法①シーリング補修(軽度の場合)
経年劣化もしておらず、瓦に小さな割れがあるといった比較的軽度な状況であれば、シーリング材で割れている箇所を補修を行います。
こうすることで、瓦が割れている箇所からの水の侵入を防ぎ、防水機能も復活します。
対処法②塗装(中度の場合)
防水性が弱まり瓦が劣化していると、ひび割れが発生します。
特にセメント瓦の割れが「瓦の表面」で起きている場合は、塗装での修理が可能です。
セメント瓦自体に防水機能が備わっていないため、塗装で防水機能を補填する必要があります。
また、割れの他にも以下のような症状があれば、塗膜が剥がれて防水機能が失われている状態です。
- ・塗膜の色褪せ・剥がれ
- ・カビ・苔の発生
塗料のグレードにもよりますが、セメント瓦は基本的に10年に1度の塗装をおすすめしています。
対処法③葺き替え(重度の場合)
セメント瓦の耐用年数を超えている・経年劣化が進んでいて塗装のみの対応では間に合わない…といった状況であれば、葺き替えも検討してください。
というのも、セメント瓦は現在生産されておらず、同じ色や形の瓦を入手することが難しくなっています。
そのため、手入れの頻度が少なく地震にも強い軽量な屋根材も普及しているため、これを機に違う屋根材への葺き替えをおすすめます。
木村建装の屋根工事に関する記事はこちらをご一読ください(^^)/
セメント瓦の割れを放置するリスク
ここからは、セメント瓦の割れを放置するリスクについて解説します!
リスク①雨漏りの発生
瓦が割れた箇所から雨水が建物の内部に侵入します。
屋根材の下には雨水を受ける「ルーフィングシート」というものがあるのですが、このルーフィングシートが防水の役割をしていて、建物内部への雨水の侵入を防ぎます。
しかし、屋根瓦が割れたり劣化して防水機能が失われると、ルーフィングが酷使されることになります。
このような状態が続くと、酷使され続けたルーフィングが耐え切れず劣化していき、やがて雨漏りに繋がります。
そして雨漏りが発生しているということは、建物の内部まで腐食が広がっているということです。
雨水が侵入した箇所からはカビやコケが付着した木材は腐食し、腐食が進行すると木材がボロボロになります。
それにより家の強度が落ち、耐震性能が低下し、更には地震が発生した際に倒壊のリスクが高まります。
木村建装の雨漏りに関する記事はこちらをご一読ください。
リスク②修繕費用が高額になる
瓦の割れを放置すると、雨漏りに繋がると「リスク①」で説明しましたが、雨漏りを放置して家の構造に関わる部分が腐食し劣化してしまうと、高額な修繕費用は必要になります。
家のメンテナンスは、特に家の構造に関わる部分になるほど高額になるため、劣化が進む前に対処することでメンテナンスの手間やコストを削減することができます。
リスク③屋上の設置物の落下
屋根にテレビのアンテナなどを設置している場合、土台となる瓦が割れていると安定して固定されていない状態です。
そのため、設置物が落下する危険があります。
高所から物が落下すると大変危険であり、最悪の場合、落下物が直撃すると死亡に至る可能性もあります。
また、近所の方にも迷惑をかけることになるため、設置物の土台となる瓦が割れている場合は早急に対処しましょう。
瓦補修のDIYをおすすめしない理由
このブログをご覧になっている方の中には、ご自身で瓦の補修をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、少しお待ちください!屋根のDIYはおすすめしない理由について説明させてください。
おすすめしない理由①高所での作業は危険
一般的に2階建ての屋根の高さは6~7mで、一番高い箇所では7~9mです。
また、屋根は雨を流すために勾配があるので平坦ではありません。
雨や雪が降った後では、足場が濡れて滑りやすくなっている場合もあります。
屋根から転落したら大けがに繋がりますし、最悪の場合には命を落とす危険もあるため、屋根の作業は「命がけ」であることを忘れないでください。
我々のようなリフォーム業者も作業の際は、足場を組んで安全な環境を十分に整えた上で、施工しています。
おすすめしない理由②屋根の破損
屋根の割れが発生しているということは、劣化が進んだ状態であるということです。
そのため、踏み割れを起こして破損箇所を広げてしまうかもしれません。
また、DIYの工具を落として破損させてしまう可能性もあります。
おすすめしない理由③間違った施工をしてしまう
実は、瓦屋根には「隙間」があります。
その隙間から雨水が排出される仕組みとなっているため、隙間ができていると思ってコーキングで埋めてしますと、逆に雨漏りに発展する可能性があります。
また、塗装した後にも「縁切り」といって、塗膜が隙間を塞がないように隙間を空ける作業もあります。
このように、屋根の修理には下準備や知識、経験が必要になるため、補修が必要な場合には業者へ相談することをおすすめます。
セメント瓦の割れを見つけたら木村建装へご相談ください
セメント瓦が割れる原因や対処法について解説してきましたが、如何でしたか?
「少しの割れであれば自分で補修してしまおう!」と思われるかもしれませんが、大変危険な作業なので軽微な補修であっても一度業者へご相談ください。
当社では、まずはドローンを使ってお客様と一緒に、そして安全に屋根の状態を確認することが可能です。
破損が軽度の状態であればすぐに対処することで、雨漏りなどの深刻な問題への発展を防ぐことができます。
また、セメント瓦のメンテナンスは10年に1度をおすすめしているため、前回の塗装から10年経った方は塗装をご検討されてはいかがでしょうか?
当社では無料点検を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください(^^)/
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